2016年6月

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知ってるようで知らない

みなさんの体について

一緒に考えていきたいと思います。

7回目は「今の体と昔の体」

昔と言いましてもそんなに昔ではありません。

バブル期の頃、みなさんが頑張れば頑張るほどお給料が増え

やる気が漲ってた時代です。

僕はそんな頃に整骨院の修行をはじめました。

その頃の治療は

ぎっくり腰で這ってきた人でも

1回の治療で歩いて帰らすんだ!と

かなり強めの治療をしていて

患者さんも「痛ーっつ!!」と叫びながら

治療を受けられてました。

帰りはほんとに歩いて帰られる

そんな師匠の治療を目の前で見てきました。

その頃は周りを見ても

一回の治療で良くなります!と宣伝してる

治療所が多く見られました。

今考えてもかなり強めの治療でしたが

その頃の皆さんの体はそれに耐える力が

あったんだと思います。

逆に力が有り余っていてそれを抜いてあげる

そんな状態だったんだと思います。

そして僕が開業した頃はバブル期も終わり

景気も沈み皆さんの気持ちも沈んでいた頃

師匠から習った治療を同じように患者さんにしていましたが

1回でと頑張れば頑張るほど逆に症状が辛くなる

患者さんも増え

「痛いの我慢するから早く治して!」

という患者さんより

「お願いやから痛いことせんといて・・・」

という患者さんが増えてきました。

僕の治療も

僕が治すんだ!

という治療から

患者さんの治る力を引き出そう!

という治療に変わってきた気がします。

ですので回数はかかりますが

負担をかけないように徐々に回復していく

そんな治療がちょうどいい時代になったんだと思います。

時代や季節などその時にあった治療をしていかなければ

と振り返ってみて勉強になりました。
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みなさんの体について

一緒に考えていきたいと思います。

6回目は「痛みの原因」

整骨院の保険治療には原因が必要です。

しかし患者さんの中には

「どうされました?」

「腰が痛いんです。」

「何かされて痛くなりましたか?」

「わからないです・・・自然と痛くなりました。」

と原因がわからない方がたくさんおられます。

そんな方でも詳しく話を聞くと

「旅行で長い時間バスに座ってて立ち上がった時に

痛!ってなったわ」

と思い出される方もいます。

「でもその後、色々回ったけど普通に歩いてたしな・・・

帰りのバスもちょっと痛かったけど そんな言う程でもなかったしなぁ」

はたして最初の立ち上がった時の痛みを原因と言っていいのか

悩まれているようです。



負傷原因は治療の参考になりますが

治療では症状を診ての診察が大事です。

この部分を触ると痛みがあるな

この動きは痛くてできないな

そのような症状から

治していく方法を考えていきます。

原因がわからないと言われてる方でも

これは体を強く捻って痛めてるのでは?と思い

「体を強く捻った記憶はありませんか?」

と聞くと

「ああ!バスから立ち上がった時に荷物取ろうとして

グキってなったわ!」

と原因がわかることがあります。

原因があって症状がある。

症状があって原因がある。

ここからしばせいでは

原因のない痛みはないという考えで

患者さんと一緒に考えながら治療をさせていただきます。
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一緒に考えていきたいと思います。

5回目は「治る」

身体には自然治癒力があることを以前に書かせていただきました。

人が持っている怪我や病気など自分で治せるという素晴らしい能力です。

しかしそんな能力があっても

あまりにも痛みや腫れなど不調が長引くと不安になってきます。

患者さんでも

「これ治ります?」

と聞かれる方が多くいます。

そんな時、症状などにもよりますが

たいていは

「治りますよ(^^)」

と答えています。

すると患者さんも安心されるようで

治療に前向きに取り組んでいただけます。



ある時

もう痛みも治まりこれで治りましたよと

治療を終えられた患者さんが

1年ぶりに来院されました。

「先生が治ったって言ったから安心してたのに

また痛くなった!!」

と少々ご立腹の様子。

痛みがなくなったので

以前と同じように運動されてたそうですが

また同じ痛みがでてきたそうです。

僕の説明が不十分だったせいで患者さんを

怒らせてしまったようです。

完治という言葉がありますが

これも勘違いされやすい言葉ですね。

その怪我や病気は治りましたが

また以前と同じように使っていれば傷める可能性がありますよ。

そこまで伝えるべきでした。

反省です。



しかしその患者さん一度怪我をされているので

その箇所には敏感になり

以前なら

いやいやこれくらいの痛さほっといても治るで!

と無理されてたのが

今回は痛い!おかしい!!

と早くに来院されたおかげで

痛みも少なく治療期間も短くてすみました。



治る 治ったという判断は人それぞれで難しいですが

治ったからといって安心せず

自分の体に大丈夫か問いかけながら

大事に使っていただきたいと思います。
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4回目は「体の歪み」

人の体は見た目、左右対称にできています。

しかし体は構造上歪みやすくなっているので

ほとんど 左右対称に使えてる人はいないと言ってもいいくらいです。

治療をしながら歪みの話をさせていただくと

「そうでしょう?私歪んでるのよ!」

とご自身で理解されている方もいますが

「そんなわけないよ〜」

と理解されていない方もいます。

そんな方は

「何もしてないのに歪むわけないやん。」

と言われますが

何もしてないからこそ歪むんです。

そんなことは患者さんには直接言えませんが・・・



何もしていないのに歪む

には

「重力」が関係しています。

私達は生まれた時から重力がある世界にいるので

物が下に落ちることになんの不思議もないと思います。

ですので生活してても重力を感じる〜ということはないと思いますが

実はこの重力とても重要で体に大きな影響を与えています。

立っていても座っていても寝てても重力の影響を受けています。

寝てる時なんて何もしてないから負担などなそうですが

ずーっと寝てると腰が痛くなったり背中が張ってきたり

それらも重力の影響です。

ですので立ち姿勢や座り姿勢などはもっと負担がかかりますので

何もしてないようで

それだけで負担がかかり歪むようになります。

何かをしても歪む

何をしてなくても歪む

これはまっすぐにしよう!!

とは思わず

上手に付き合っていくのがいいのかもしれません。